ないことはないのよ。

ただ避けては通れないですよねっていう。

 

あの日はたしかどこかに泊まっていて、起きてテレビをつけたら高速道路が真っ二つになってて、なんかよくわからなくて「やばい」を連発していた気がする。スマホもなかった、ネットもそこまで普及してなかった。テレビだけが唯一のリアル発信源。テレビも新聞も目にしてなかった僕には自分の足元まで届かない災害に向かい合えていなかった気がする。思い出せないくらい何も手を貸せなかった記憶しかない。数少ない向こうの知り合いはなんとか助かってて、ある意味こちらも助かった。あれから知り合った向こうの仲間はその時に事を鮮明に語り、何もできなかった事を悔やむというか謝るというか。今があってよかったと笑う事ができてギリギリセーフ。

 

そんな時にエンタメが出来ることってあんまりなくて、落ち着きを取り始めた頃にようやく顔をのぞかせる事ができる。生きるか死ぬかの瀬戸際の助けにはならないけど、明日のチカラにはなれたかな。とか。そんな事を思ったり思わなかったり。「ちょっと食べてみてよ、美味しいから!ほら。」みたいな。

 

「サーカスの来ない街」を書いたkaoruさんの曲に「特別な日」というのがあって。僕は「来ない」と同じくらい好きなんですけど。

特別な日

特別な日

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この曲自体は結婚式の歌で。今日みたいな日とは真逆な歌なんですけど。「こういう日」はなんかいつも思い出して聴いちゃいます。

 

 

24年前何してたかな。まだ3才くらいだし(気づかないと思いますが、いまひとつ嘘をつきました)。