nuance(ヌュアンス)O-WESTワンマン感謝のコト

 
ようやくスキマが出来たのでO-WESTワンマンを長文で振り返ります。
 
とにかく、来てくれた人・応援してくれた人・手伝ってくれた人・八角メガネ・バンドメンバー・そしてヌュアンス。全員に感謝の1日でした。あんなに楽しい1日はそうはない。
この1年たくさんの人に支えられてO-WESTにたどり着けたと思います。ありがたい。
 
WESTは確か昨年の7月には押さえていて、本当は1周年の25日にしたかったんだけどNGだったから水曜日にした気がします…もう記憶がない。その時には『2BAND構想』は既にあって、嘉風チーム(白バンド)は「そりゃ入るでしょ」って感じで決めていて、もうひとつを「どうしようかなー」とあぐねいていました。ちなみに今回なぜ2BANDにしたのかというと。
 
・オモシロイから
・みんなだいたいBAND SETだと1BANDだから2BANDにして『量』で勝負
 
というのが主なんですが、あとはヌュアンスの楽曲の『幅』と『繋ぎ』を大事にしたかったというのがあります。POP・JAZZ・ROCK等、色々なジャンルが混同する楽曲群を1BANDで解決するのはちょっと音楽に失礼というのが念頭にあって。むしろ2BANDにするからWESTにしたというのも65%くらいあります。『繋ぎ』に関しては普段LIVEでやってるmixシリーズを『生』でやりたくて、でも1人のドラムじゃ無理だし。っていう。僕の中では《JB's》や《Buena Vista Social Club》《The Last Waltz》的な感じです。

『黒バンド』に関しては以前、劇団鹿殺し【名無しの侍】で一緒だった“たっちん”さんと“おっくんさん”にお願いしようと決めたのは11月位だったはず。鹿殺しの“オレノグラフィティ”が『i=envY』というキメ曲を仕上げて来た時点(ちなみにあの曲はオレノが新幹線の移動中“大阪〜東京間”のLINEのやりとりで出来ました)で「この曲をバンドでやるにはリズム隊はあの二人だな」と思って年明けにオファーしました。“たっちん”さんは一打で出す音が独特というかドラムというより“太鼓を鳴らしてる”っていう感じが好きで。そこにグイングイン絡む“おっくん”さんのベースが気持ちよくて「オレノ曲のリズムはこの二人しかいない」と。で、ホントはそこに円さんを入れた3ピースにする予定で『変な違和感』を出そうと思ったんですが、楽曲依頼の打ち合わせ時にmasatoさんに「もしかして6/27空いてます?」って聞いたらOKくれて、今の『黒バンド』になりました。masatoさんは歪みで出す和音がスゴイキレイで『滑らかに歪んでる』気持ち良さがあります。個人的にはmasatoさんが弾く3拍続く長い歪みが好きです。
 
円さん(円山天使)はもう、10年くらいのお付き合いをさせていただいてて、個人的には『秘密兵器ポジション』ですね。言ったらなんでもすぐ出来ちゃう。実際RHは1日であと当日でアレができる人なので、円さんが入った時点で抜群の安心感。ちなみに円さんは「モニターいらないや」って言ってライブ当日、会場で鳴ってる音だけで弾いてます。もう音楽が人という形になってる方です。
 
『白バンド』も紹介すると、嘉風君はもう言わずもがなヌュアンスのサウンドディレクター。ヌュアンスの“良心”です。彼が居なければワンマンはおろか、ヌュアンスの名曲の数々は生まれてません。
“わっくん”こと斎藤渉君は『byebye』のRECで初めましてで、いきなりあの艶やかなピアノを弾いたのでエロいなーと思いました(笑)。“Uちゃん”は嘉風君のバンドで何度か見かけて、あんなに歌いながら叩く女子っていいなーって。小さい音から大きな音までグルーヴィ。あと自由(笑)。上手まで歩いて行ってたっちんさんのドラムを叩くとは夢にも思わなかった(最高)。
 
そんな『白・黒BAND』に年明けにオファーして日程空けてもらったものの、いざRHに入るってなったらスケジュールが全然取れず、各色2回(メンバーとのRH1回)ずつ3時間だけと、死ぬかと思いました。しかも白黒会うのは当日のみだったので、白黒で共演するところ(例えば“beybye”の入れ替わりとか“wish”のラストとか)は全て当日のRHで1回合わせただけ。僕の指示は「あとは片方が演ってる時は適当に遊んでください」だけ。それであのクオリティに仕上げてくれるんだからスゴイありがたい。あと全員『イイ人が過ぎる』のでリハも和やかでメンバーも緊張がほぐれたのではないでしょうか。
 
あとは当日を支えてくれたSTAFF陣。
音響のショーちゃんとえーこぴん。今回2BANDという異常事態(わがまま)に対応してくれるのはこの二人しか居なかったので良かった。『アイドルライブなのに回線が30を超えている』っていう異常事態と直前まで変わるセット図にブーブー言いながら 対応してくれました。踊る立ち位置でハウらないように超集中してフェーダー上げ下げしてたのが泣けて来ます。
照明はクリフに引き続き、古巣のファインライトに。全曲バッチリ決めてくれました。感謝。
あとはO-WESTのアッコちゃんも。バイトで入って来てから今や店長様なので頭が下がります。
急遽召集された物販班スタッフも当日にやること知らされて戸惑いながら頑張ってくれました。
衣装を作ってくれたノエさんも、アクセを仕上げてくれたkissmiさんも、僕の“リテイク地獄に”多分寝ずに間に合わせてくれたし、ヘアメイクのアコさんも「もう産まれちゃう!」ってお腹で母子共に頑張ってくれました。
 
マネージャーの『八角メガネ』ことひさの。1年前にホントはリリーのカフェ要員で入って来たはずなのに、いつのまにかヌルリとマネージャーにさせられて(させられて)、泣いて笑って怒って(主に怒って)彼女なりに戦ってきたのだと思います。メンバーにも愛されてて何より。
 
で、ヌュアンスメンバー。
 
1年前まで何でもなかった4人がO-WESTの舞台で数百人のお客さん目の前に90分歌い踊り続けるってスゴイと思うんです実際。ヌュアンスの楽曲にしても振りにしても、多分彼女達が聴いていた音楽やダンスとだいぶ違うゾーンにあるものだから、それを自分の身体に入れるだけでも大変だと思うんです。1年間で20曲近いソレを入れてあの大舞台に立ってるのでスゴイなと。さらに云えばヌュアンスって実はこの1年殆どライブ用のリハをしてないんです。まずは“オモテに出ること”を優先したスケジュールを組んで来たので、リハーサルらしいリハーサルはワンマン直前に数日だけで、ダンスレッスンも全然違うことやるし、振付入れたら次の日には本番でやるし、毎回のライブでのmixは遅ければ当日の昼くらいにSETLISTが届くので(こうやって冷静に書くと鬼のようだ)与えられた状況を瞬時で理解して出す能力に長けてるというか、見えない努力を重ねてるんだろうなと思います。バンドとの共演も人生において“初”ですから(misaki以外)それを6時間くらいのリハでいきなりWESTにぶっ込まれてあのライブをするって。エライ。そりゃ辞めたくもなるわ。
 
そしてお客さん。「なぜそんなに!」という予想外の動員に全員嬉しビックリ。でも大勢の人とあの空間を共有出来たのが嬉しかったです。
 
 
僕はもう、搬入から搬出まで楽しかった。当日のリハでmisakiが何故か感極まって泣いてたんですけど、僕もバンドの音が出た時に既に泣きそうだった。振付をしてくれてるヤスも「これは良いライブになる」って言ってくれたし。バンドメンバーも「セットがエゲツなくて楽しかった!またやろう!」って口々に言ってくれた。終演後、関係者に挨拶に廻ったら関係者もお客さんもみんな集まって来てくれて「楽しかった」って言ってくれた。みんなが「楽しもう」っていう空気があった。
 

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 この写真すごいスキ(写真:金丸雅代)

 

なんかやっとヌュアンスがスタート出来た気がしました(全員に怒られる)。

終演後も「これで一段落できますね」って結構言われたんですけど、まだまだヌュアンスでやりたいコトしかないので、むしろこれからの方がエゲツないと思います(笑)。

 

まだまだ楽しくなるので、引き続きお付き合いください(関係各位&メンバーも)。