髭の子。

よし、昨日ブログを書いてない事はまだバレてない。

 

 鹿殺しの話をします。て、この話結構してるんだけどココにはアップしてないから、ある意味使い回しですね。エコですよ。重版です。

鹿殺しに出会ったのは、僕が「ピストルモンキー(ズ)」のマネジメントをしていたころだから、もう15年くらい前の話です。当時はまだ小6でした。当時はSNSもなくて掲示板的なものでガヤガヤしてた時代ですね。ピストルは当時NHKオンエアバトルの熱唱編というミュージシャン勝ち抜き合戦みたいのがあって、それに順当に勝ち抜いていて、さすが天下のNHK(お金は払ってます)効果か、そこそこ人気がありました。

 

で、渋谷のLa.mamaという伝説のライブハウスがありまして。そこで3マン企画に呼ばれて、その時の対バンが関西から上京したての『劇団鹿殺し』でした。あれ?この話ココでやっぱり書いたかな?まぁいいか。当時のブッカーの人が「関西から上京してきてな、ライブハウスで対バンしたい言うねん。あんた達「猿」だし、相手「鹿」だし、ょうどええんちゃうか?」と言ったとか言わないとか。

いまだに忘れないです。ライブハウスのドアを開けて「おはようございまーす」って入ってったら《男4人が1人の女性を持ち上げて歌ってる》なにそれ?ここライブハウスだけど?って感じでした。その持ち上げられてた女性が、鹿殺し座長の菜月チョビ。対バンイベントの40分でお芝居やるってどうかしてるじゃないですか?めっちゃ押したし(笑)。で、すごい仲良くなって、そのあと一緒にイベントやったり路上やったり、京阪神のツアー廻ったりしました。当時のお話は先日の鹿殺し公演『さよなら鹿ハウス』でも少し出てきましたね。ちょっと嬉しい。

 

で、その後メキメキと人気にを得ていく鹿殺しが、横浜で路上を演ってた時(許可なき路上パフォーマンスは違法です)、僕がチョビに「鹿殺しすごいなー。ピストルなんてまだまだだよ(趣意)」って言ったことがあって、そしたらチョビが「自分が所属してるところの団体を卑下しちゃだめだよ(趣意)」って言われて。鈍器のようなもの(当時横浜にドンキはありません)で殴られたような衝撃を受けました。至極当たり前のことなんだけど、いとも簡単に卑下してしまっていたなと。つまりはそれって、自分への予防線で何かあった時の逃げでしかない。目が覚めた気がしました。

 

それ以来、僕は自分が関わるものへの卑下を一切止めました。自分が自信持って勧められなきゃ、アーティストにもお客さんにも失礼だし。予防線を何に貼ってるのかもよくわからんし。それは都度その時々のメンバーにも言います。今ならヌュにもデジャメにも。卑下するくらいなら出来るまでやるか、嘘でもいいから自信を持ちましょうと。そうしないと決して安くないお金を出して観に来てくれる人に失礼になっちゃうので。

 

秀逸なのはこの話を一切チョビが覚えてないことですね(笑)。

 

そんな(どんな?)鹿殺し(今回チョビはノータッチのオフィス鹿公演ですが)。月末から 舞台「山犬」 を公演します。池袋サンシャイン劇場で。AKBとコンドルズと三つ巴で。いつもの鹿殺しの舞台とは一線を画した舞台です。この公演が初演が2006年で再演が2014年。再再演は初演から数えると12年ぶり。干支が一周してます。みおが5歳ですね…。今回も爪の垢くらいお手伝いさせていただいてます。サンシャインで山犬って2006年には考えられなかったコトなので感慨深すぎ…。確実に面白いのでお時間無い方もぜひ観に来てください。劇場でお会いしたら固い握手を交わします(笑)。

 

一緒に深夜高速走らせて、やっすい居酒屋で朝までくだらない話しして(それは今でもするわ)。「いつかビッグになってやる!」なんて言ってた、チョビ・丸尾・オレノがホントにでっかいステージ立っちゃってるから、負けないぞって思う。一緒に足掻いてる人がいるってよき。

 

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