タイムマジックロンリーの話①

この曲はHMVさんから「アナログ出しませんか?」って鼻水が出そうなお話をいただいた時に「どうせなら新曲で出したいよー」ってカフーにぶん投げて「アナログだからなんかちょっと懐古的な感じの曲がいいよー」ってカフーにぶん投げたら、ぶん投げ返された曲です。

 

歌詞の中に『1946年のあの人のことを〜』とありますが、コレはフェヌュ2を開催した横浜最古のダンスホール《クリフサイド》の事で、この曲の舞台はクリフサイドでタイムワープするオンナノコの話なのです。なので初披露をフェヌュ2にしました。

 

歌詞を見た時に『クリフじゃん!』と僕が言って、ニヤリとするカフー。実はこういうやり取りは意外と多くて、カフーとはお互いが『この謎が解けるかな?』みたいな《(意地の悪い)静かな闘い》をする事が多いですね。それがオモシロイんですが。

 

そして、たぶんタイムマシーンを操っているであろう《博士っぽい人》を誰にしようかっていうのは、割とスグに志賀さん(志賀ラミー from 絶対忘れるな)が浮かびました。案の定(?)2つ返事でオーケーくれて、3日後くらいRECした気がします。初めはクリフの執事みたいな役だったんですけど、最終的に《怪しい人》になりました(笑)。

 

ちなみに最後のセリフ「2105年の〜」の西暦を何年にするかでカフーひと揉めしてます(笑)。「別に何年でもいいだろう」っていうところにこだわり始めるタイプです。

 

あと、ところどころで鳴り響くパーカッション。これはほとんど(全部かな?)生音で、西岡ヒデローさんにお願いしました。レコーディングの時はもうヒデローさんのプレイが凄すぎ(素晴らしいの意)て、全員笑いっぱなし。その時misakiもいて、初めてパーカッションのRECを目の当たりにして「ヤベーヤベー!」を連発していました(笑)。

 

RECに関してはもう少し色々あるんですけど、全部わかっちゃうと面白くないので、この辺で。

 

振り付けはいつも通り、ヤス(浅野康之 from 劇団鹿殺し)に。これはどんな発注をしたか、今思い出せないので思い出したらまた書きます(オイ)。  初めは『イス曲』にしようかとか云ってたんですが全然違うものができてきましたね(笑)。基本的にヤスの振り付けは『歌うことを前提にしてない』ので(!)、これに歌を乗せるメンバーは大変だと思います。特にタイムマは難易度高いので、初通しの時は「●ぬ」って言ってました。でも最終的にやってくるところにいつもエモみを感じます。

 

そんな曲です。想像を超えて気に入ってもらえてるのでとても嬉しいです。